CHAPTER 4. TWEEDLEDUM AND TWEEDlEDEE.

 

�� 原書の章題は本よってピリオドがついていたりついていなかったりするが、前章の最後の文からつながっているので、ある方が本来だろう。初版の復刻本にはあった。

 山形浩生氏の訳では、さらにこの章のはじめの文につながっている。

 

�� Tweedledum と Tweedledee の口癖、nohow と contrariwise で、「まさか さかさま」といういろいろな本のタイトルにもなっている回文を思い出したが、訳には活かせなかった。

 高山宏氏はトゥイードルディーの口癖として「さかさまさかさに」と言わせている。

『さかさまさかさ』は氏の訳したピーター・ニューエルの絵本の訳題でもある。

 

�� 同時に二人と普通に握手をしたら、本来なら両手をクロスさせることになって、そのまま輪にはならないだろう。

 

�� ディズニーアニメの牡蠣は、今はRの付く月(食べられる月)なので危険だと言っていたが、なんだか自分で今は食べ頃だと言っているみたいに見えておかしかった。

 

�� 赤のキングは自分の夢の中でも寝ているということだろうか? 一番はじめ、暖炉のところでは起きていたが。

 

�Α屮▲螢垢量粥廚鮓�ている「赤のキングの夢」を見ている「アリスの夢」を見た「キャロルの夢?」を、読者は読むことで共有。

 そう言えばアリスはもともと The dream-child(『フシギ』の献詩)だ。

 

�А�If that there King was to wake,’ added Tweedledum, ‘you’d go out — bang! — just like a candle!’

 

 なぜ bang! なのかあまりよく分からない。

 火はフッと(poof!)消えそうなものだが。

 

�� So the two brothers went off hand-in-hand into the wood, and returned in a minute with their arms full of things — such as bolsters, blankets, hearth-rugs, table-cloths, dish-covers and coal-scuttles.

 

 あまり馴染みのないものが多い。

 bolster は、長枕とか下枕とかの訳もあるが、下枕と言われてもピンとこないし、長枕だと別の物や事が辞書で出てくるので困った。

 hearth-rug も業界ではハースラグで通っているようだが、すぐ分かる人は少ないだろうし、炉絨毯という訳や炉前ラグという紹介もあったが、それでも分かるかどうか。

 単に枕や敷物や絨毯でもさほど問題はないし、その方がすんなり読めたりもするのだが。

 dish-cover も coal-scuttle も、日本の一般家庭では見かけないだろう。

 ところで二人の家は結局出てこないが、持ってきた物で暖炉があることは分かる。

 

��“We must have a bit of a fight, but I don't care about going on long,”said Tweedledum.“What's the time now?”

 Tweedledee looked at his watch, and said“Half-past four.”

 “Let's fight till six, and then have dinner,”said Tweedledum.

 

 care は否定文で使われると、「好む」の意になったりするので、ほとんどすべての訳が「長く続けたくない」という意になっているが、もともと「気にかける」の意なので、生野幸吉氏や楠本君恵氏の訳、稲田昭子氏と沖田知子氏の『アリスのことば学2』では「長く続けても構わない」の意にとっている。

 用例を見ると、care to do では前者、care about A では後者にとられるのが普通のようだ。

 ただ、「構わない」と言っても、別に乗り気なわけではなく、そもそも気持ちが行かない、どうでもいい、ということらしいので、「長いこと続けたいわけじゃあない」とした。

 それでも決闘で1時間半は長過ぎるぐらいに長いし、本来勝敗を決した時点で終わるはずの決闘を、何時までやろうと言い出すこと自体がナンセンスだ。

 

 

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