献詞

 

 船を誰が漕いでいるのか具体的には書かれていないが、三姉妹のうちの二人が一本ずつオールを手にしていて、一人が水先(のつもり)をつとめているのではないかと思った。この絵のような感じに(ただ、この絵ではオールが一本しか見えないが)。

 これは hands が船の乗組員を意味することがあるのと、複数形でもあるからだが、ここでは関係ないかもしれない。

 実際の船遊びにはダックワース氏も参加していたのだが、詩の中では触れられておらず、いない設定になっているんじゃないかと思う。

 

 巡礼の花の輪は、高橋康也氏が訳書の中で、「中世の巡礼者は聖地で摘んだ花の冠をつけて帰ってくるならわしだった」と書かれているが、「巡礼の地で人々が花輪をささげる」という記述も見かけるし、そちらの方がありそうにも思う。ご存知の方は教えていただけるとありがたい。

 

 

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