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CHAPTER 2. THE POOL OF TEARS
� 函�I'll give them a new pair of boots every Christmas.” And she went on planning to herself how she would manage it.“They must go by the carrier,”she thought;‘and how funny it'll seem, sending presents to one's own feet! And how odd the directions will look!
アリスは自分の足に、片足ずつプレゼントを贈るつもりのようだ。 だからその送り先は実に odd(変)で、片足ずつなので odd(奇数、半端)でもあるというキャロルのジョークだろう。
�◆�Oh! The Duches, the Duchess! Oh! Wo'n't she be savage if I've kept her waiting!”
ウサギのこのセリフは公爵夫人がカンカンになる、つまり自分が手厳しく怒られるだろうという意味にとれるが、savage という言葉を使っていて、実際には侯爵夫人はふるまいが savage(粗暴)になっている。 その伏線とも、ジョークとも取れるし、アリスの夢なので、アリスのイメージする savage の状態で侯爵夫人が登場するのかもしれない。
�� Alice felt so desperate that she was ready to ask help of any one; so, when the Rabbit came near her, she began, in a low, timid voice,“If you please, Sir――”The Rabbit started violently, dropped the white kid gloves and the fan, and skurried away into the darkness as hard as he could go.
それまでアリスはおかしなことばかり起こると思っていたが、ここで逆に白ウサギに驚かれる。このあとアリスはネズミを脅かし、鳥たちも脅かしてしまうことになる。
�� And she began thinking over all the children she knew that were of the same age as herself, to see if she could have been changed for any of them.
all と言っているのに続くセリフに登場するのは二名だけ。二人しかいないはずはないから、全員について検討するつもりが二人まで考えたところであやしく思えてきたものか。
�� …wherever you go to on the English coast, you find a number of bathing-machines in the sea,…
bathing-machine はそのまま訳すと「水浴機」で、「更衣車、移動更衣車、移動更衣小屋」などの訳語を載せている辞書もある。 形としては小屋に車輪が付いたようなもので、女性が水着姿を男性の目にさらさずに済むよう、この中で着替えて、小屋ごと馬などで海に引き入れてもらい、直接海に入ることができるようにしたものだそうだ(写真と絵)。 水着姿にさほど神経質ではなくなってからも、しばらくは存在していたようだ。
�Α�I shall be punished for it now, I suppose, by being drowned in my own tears!…
「英辞郎」に、drown in one's own tears で「さんざん泣く」の意とあった。 すると、さんざん泣いた罰でさんざん泣かされる、というわけだ。
�� …which was the first sentence in her French lesson-book.
lesson-book は木下信一氏や大西小生氏によると、学校の教科書というのとはちょっと違うもののようだ。
�� …Alice went on, half to herself, as she swam lazily about in the pool,…
アリスとネズミが泳いでいるテニエルのイラストは、初版(の復刻本)ではこの、アリスがネズミを驚かせてしまったあと、ダイナのことを話しながらのんびりと泳いでいるところにはさまれていた。 でも、イラストのネズミの様子は落ち着いていて、まだアリスに脅かされる前の状態のように見える。 テニエルとしてはそのつもりだったんじゃないだろうか。 ところが『子供部屋』でのキャロル自身の説明によると、猫と犬の話を聞いたネズミがあわててアリスから逃げているのだとある。 でも、波立ってもいないし、どうなんだろう。
��“…A little bright-eyed terrier, you know, with oh, such long curly brown hair!…”
bright-eyed は目の輝き、いきいきした印象を伝える表現だそうで、bright-eyed and bushy-tailed で、やる気満々とか元気いっぱいとかの比喩表現として使われるらしい。
��“…―and it belongs to a farmer, you know,…”
farmer と言っても牧畜農家かもしれず、イギリスは羊毛が特産品であったりもするし、そういった農家であれば「お百姓さん」とはだいぶ違ってくる。 大久保ゆう氏は「地主さん」と訳していて、なるほど農場主、農場経営者で、農作業従事者とは分けなければいけないのかもしれない。
�� …there was a Duuck and a Dodo, a Lory and an Eaglet,…
Duck はキャロルの友人ダックワース、Dodo はキャロル自身(ドドソン)Lory はアリス・リドルの姉ロリーナ、Eaglet は妹イーディスの名前をもじっているが、Duck はアヒルともカモとも、Lory はオウムともインコとも訳されている。 Duck というと「ドナルド・ダック」のイメージなどから、すぐ「アヒル」と思ってしまうが、もともとカモを家禽化したのがアヒルというわけで、どちらも Duck と呼ばれるようだ(いずれも狭義では雌とのこと)。 テニエルのイラストでは白く描かれていることもあるので「アヒル」にしたが、家禽が登場するのは不自然だという意見もありそうだ。 楠本君恵氏訳の『不思議の国のアリス』の挿絵(ブライアン・パートリッジ/ Brian Partridge)ではどうやらカモとして描かれていた(訳は「名前」と捉えて「ダック」)。アンソニー・ブラウン(Anthony Browne)の挿絵でもカモだ。 また、オウムと言うと、個人的には子供の頃見たマンガやアニメの影響もあって、言葉をまねする、大きな、くちばしの大きい鳥で、主に緑色、というイメージ、かたやインコというとセキセイインコが思い浮かぶので、小さな白や黄色の鳥というイメージだったが、こちらなどによればオウム科の鳥には皆「冠羽」があるとのこと。また、緑色ならむしろインコで、言葉をまねるのもインコの方がうまいらしい(鸚鵡返しとは言うけれど)。 すると3章のテニエルのイラストによればインコになるだろうか。 ただ、私のイメージではこの大きさと顔立ちはオウムで、インコとするとどうしても落ち着かないのでオウムにしてしまった。 また、ローリーとはヒインコ科の鳥を指すともあり、ウィキペディアには Lory の名のついた鳥がいくつも紹介されているが、イラストのような顔立ちの鳥はいないようだ。 テニエルは何のつもりで描いたのだろう。コンゴウインコというのが最も近く思えるが。 オウムもインコも目としては同じわけで(オウム目だがインコ目と呼ばれることもあるらしい)、大きいのがオウム、小さいのがインコというイメージは今でも割と一般的なようだ。 クジラとイルカは大きさ以外の区別はないそうだが、見た目で言い分けられそうに思う。
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